世界8都市・環境生活調査から見る情けなさ
博報堂から「世界8都市・環境生活調査」という調査結果が報告されています。
世界8都市の市民に環境に対する意識や行動の状況を調査し、比較したものです。
この内容が非常に興味深いものです。
報告書はこちらで手に入ります。PDFファイルで20頁あります。
報告書の結論は、次のようなものです。
・世界中で「経済成長」より「環境保護」を優先させる意識がスタンダートとなっている
・「地球温暖化」に対する東京の危機意識は8都市でトップだが、知識や理解が不足し、行動も不足している、
・「地球温暖化防止のために便利な生活は犠牲にしたくない」とのエコジレンマに陥っている
日本人は他国と違って奥ゆかしい(!?)お国柄もありますから、「知っていますか?」「行動していますか?」という質問には なかなか自信を持って「はい」といわないのではないかとも思います。
ただ、実際に報告書のとおりだろうとも思えます。
最も興味深い結果が得られているのが、日常生活の習慣に対する東京とその他の地域との比較結果です。
次のような質問です。
(1)人のいない部屋や場所の照明をこまめに消す
(2)洗いもの、歯磨きなどのときに、水道をこまめに止める
(3)シャワーはこまめに止める
(4)物が故障したときには、修理する
(5)ごみはきちんと分別して出す
(6)家電製品を買うときには、省エネ効果の高い製品を選ぶ
(7)古紙、牛乳パック、ペットボトル、空き瓶をリサイクルする
(8)暖房は20℃に設定する
(9)日常生活において、できるだけごみを出さないようにする
(10)エコマークなどのついた地球に優しい商品を購入する
(11)徒歩、自転車や電車、バスなどの公共交通機関を使う
(12)自分が住んでいる地域でとれる食材を購入する
(13)電気製品を使わないときにはコンセントからプラグを抜く
(14)買い物袋を持参し、レジ袋や包装を断る
(15)不用品をバザー、フリマ、ガレッジセールなどのリユース
リサイクルに回す
(16)地球環境に配慮している企業の商品を購入する
(17)書籍やイベント、インターネットなどで地球温暖化や環境
保護について学習する
(18)水筒やマグカップを持ち歩き、ペットボトルや紙コップを
使用しない
(19)地球環境に配慮している小売店や飲食店を利用する
(20)地球環境保護に役立つ金融商品(ファンド、預金、クレジ
ットカードなど)を利用する
(21)地球環境保護のための募金や寄付をする
(22)森林を保全、整備、植林するための活動に参加する
(23)地域の緑化活動に参加する
(24)太陽光、風力、バイオマスなどクリーンエネルギーを使用する
(25)地球環境保護活動のボランティア活動に参加する
(26)自分が日常生活で排出している二酸化炭素の量を測定する
(27)カーボンオフセットをする
調査では、「いつも実行」と「ときどき実行」という回答の合計を「実行率」としていますが、地球温暖化対策にときどき実行では間に合いません。
「いつも実行」といえるかどうかが重要です。
具体的な行動でみたときに、東京が他の都市と比べて秀でているのは、ごみの分別と、公共交通機関の利用だけです。
あとはもう惨憺たる結果です。
なんと、27項目中16項目で、世界8都市で最下位です。
意識は高いが行動に移していないというのは、犯罪でいえば、「故意による犯罪」です。
最低だと思いませんか?
いまこそ変革のときです。
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